あらすじ
空に羊水が揺れる都市で、魂たちは現世へ生まれる日を待っている。
七度の選別に落ち、生まれる理由を持てずにいたナギは、都市の外縁で出生を恐れる少女と出会う。
生まれれば、この都市での記憶も、今の自分も失われる。
それでも二人は、互いにナギとミオという名前を与え、少しずつ惹かれ合っていく。
しかしある日、ミオの出生が本人の意思とは関係なく決定される。
どんな姿に生まれても、どんな関係になっても、必ず互いを探し出す。
二人はそのための印を決め、忘れることを知りながら約束を交わす。
そしてミオが現世へ送り出されたとき、ナギは初めて生まれたいと願う。
世界を知るためではない。
ただ、彼女を見つけるために。