あらすじ

奈良の大仏・盧舎那仏(ルシャナブツ)の光から生まれた妖精、ルシャナ。 人間たちの願いを見つめるのが、彼女の日課だった。 けれどある日、一人の少女が不思議な祈りを口にする。 「どうか、この願いだけは叶えないでください」 願いとは、叶えてほしいから願うものではないのか。 その言葉の意味がどうしても気になったルシャナは、少女のあとを追い、大仏殿の外へ飛び出した。 少女は成長し、悩み、転び、ときに願いを手放しながら、自分だけの道を歩いていく。 永い時を生きるルシャナは、その人生にそっと寄り添いながら、やがて気づいていく。 願いは、叶ったか叶わなかったかで終わるものではないのだと。 動かない仏から生まれた、自由に空を飛ぶ妖精。 そんな彼女が一人の人間の人生を見届けたとき、初めて知る「祈りの向こう側」とは――。 これは、願いを叶える物語ではない。 願いのその先を見つける物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/08/11
  • 現在の作品願わくば、叶いませんように。