あらすじ

「二十年、お前の占いは不吉なことばかりだった」

そう仰って、王はわたくしを解任なさいました。日照りも、疫病も、橋の崩落も——当てて、備えて、防ぎましたのに。当たった占いは「何も起きなかった」ことになり、何も起きないと、わたくしの仕事はなかったことになる。二十年、その繰り返しでございました。

後任は、水晶玉に「輝かしい未来しか視えない」と仰る可愛らしい方。

よろしいですわ。では退任のご挨拶に、最後の星読みを献上いたします。

「大吉兆でございます。——兵を向ければ、負けることのない星回りですわ」

生まれて初めての、嘘の占い。

ただし、逃げ道は二つ置いてまいります。お選びになるのは、陛下ですわ。

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アルファポリス
アルファポリス2026/08/11
  • 現在の作品断罪されたので、最後に一度だけ嘘の占いをいたします