あらすじ
「仕事が遅い」「のろま」「要領が悪い」
そう言われ続け、部署をたらい回しにされた男爵令嬢リア。
最後に送られたのは、王立文書院の窓際部署だった。
与えられた仕事は、古文書や設計図の複写。
一枚に三日。
けれどリアが写したものには、一つの間違いもなかった。
そんなある日、失われた古代文明の魔法陣を複写したリア。
最後の線を描いた瞬間――
動くはずのないアーティファクトが起動した。
「君は遅いんじゃない。正確すぎるんだ」
そう告げたのは、古代文明を研究する第三王子エリック。
失われた冷暖房、冷蔵庫、照明――古代の技術が、リアの手で次々と蘇っていく。
そして彼女が願ったのは、自分と同じ「のろま」と呼ばれている人たちを集めること。
これは、のろまと笑われた令嬢が、誰よりも正確な才能で王国を変えていく物語。