あらすじ

異世界に突然転移した少年・ハル。 目を覚ました場所は、誰もいない深い森だった。 武器もない。魔法も使えない。 しかし、ハルには一つだけ普通ではない力があった。 ――異常なほど優れた嗅覚。 森で出会った角狼を助けたことから、ハルは「クロ」という友を得る。 そして森の奥で出会ったのは、ハートのエプロンに「LOVE & SMELL」と刺繍を入れた、強烈な個性を持つ謎の人物・キャサリン。 本名はまだ秘密。 だがキャサリンは、ハルがこの世界に降臨したことを知っていた。 なぜなら、この世界には古くから一つの予言が伝わっていたからだ。 「世界から香りが失われし時、異世界より鼻の勇者が降臨する」 今、この世界では食べ物、花、森、雨、海――あらゆる香りが少しずつ消えている。 すでに約三割の香りが失われていた。 そして恐ろしいことに、香りの消失は人々の記憶や思い出、夢や希望にまで影響を及ぼし始めていた。 ハルは自分の鼻に秘められた力で、失われた香りを探し出し、この世界を救うことを決めた。 そこで待っているのは、世界の香りが消えていく原因への最初の手がかり。 しかし―― 香りを奪っているのは、いったい何なのか。 そして、世界から香りがすべて消えたとき、人々の「思い出」や「夢」はどうなってしまうのか。 鼻で世界を救う勇者の、笑いあり、涙あり、謎ありの異世界冒険が始まる。

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小説を読もう2026/08/12
  • 現在の作品匂いのない世界で、僕の鼻だけが知っている