あらすじ
空から落ちる光を糸にして街灯へ縫い込む「星縫い」の娘、リセラ・セルディ。古い技術を役立たずと笑う婚約者から、公衆の面前で婚約を解かれた夜、王都の灯路が一斉に消えた。そこへ届いたのは、長年見捨てられた地方都市の修復依頼。王立灯路局の測図官レオンと現地へ向かったリセラは、街が暗い原因が魔法の故障ではなく、誰かが星の光を王都へ流用しているためだと知る。元婚約者側の妨害、隠された母の記録、揺らぐ身分。それでもリセラは自分の針と仲間の証言を頼りに、失われた灯りと自分で選ぶ未来を取り戻していく。手仕事から始まる、再出発の異世界恋愛。