あらすじ

祖父から流派を継いだ鷹匠・如月冴《きさらぎさえ》は、一羽のオオタカ・疾《はやて》と共に、都市部の害鳥駆除を生業《なりわい》としている。  だが、大口契約だった空港の仕事は、ドローンとAI(人工知能)予測を武器にする新興企業〈スカイシールド〉に奪われた。起死回生をかけて受けた大型施設の依頼で、冴はその企業の担当者・黒木と、同じ現場で並び立つことになる。  「一羽の鷹と一人の鷹匠に、安全を預ける。それを技術とは呼べない」  黒木の言葉に、冴は反論できない。祖父の技を体では受け継いだが、なぜそう判断するのか、言葉で説明したことは一度もなかった。  言葉にならない技を、どうすれば次の誰かに渡せるのか。  答えの出ないまま、冴は覚書のノートに向かう。それは、如月流を終わらせないための、たった一人の闘いだった。

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カクヨム
カクヨム2026/08/11
  • 現在の作品空、渡す者−−継げなかった技を継ぐ−−