あらすじ
AI裁判官の導入によって、居場所を失いつつあった裁判官たちは、男女間のトラブルや別れの責任の所在を扱う「恋愛裁判」を始めることになった。
家庭裁判所の「愛事部(あいじぶ)」と呼ばれるこの場所で行われる裁判は、生中継されている。
その人気は凄まじく、毎回数十万人もの視聴者が同時に見守るほどの人気コンテンツとなっていた。
愛事部の裁判部は、MBTIで感情を重視する「Fタイプ」の裁判官二名、ソ・ユナとソン・ハウン。
そして、論理を重視する「Tタイプ」の裁判官二名、カン・ジニョクとチャ・ドユン。
この四人で構成されている。
一般の法廷とは異なり、恋愛裁判には検察官も弁護士も立ち会わない。
当事者たちは自ら法廷に立ち、それぞれ45分ずつ、合計90分の発言時間の中で、自分がいかに不当な扱いを受けたのか、そして自分の主張が正しいのかを証明しなければならない。
異なる事情と主張がぶつかり合う法廷で。
今日もまた、人間の最も熱く、愚かな心を裁く天秤が、冷たく動き始めていた。