あらすじ

夏になると、家族で蛍を見に行くのが、僕の楽しみだった。 ある夏の夜、蛍を追いかけて家族から離れてしまった僕は、暗闇の中で三人の男に出会う。 「坊主、どうしたんだ?」 優しく声をかけてくれた三人は、僕を家族のもとまで送り届けてくれた。 けれど、振り返ったとき、そこにはもう誰もいなかった。 残されていたのは、ひときわ明るく光る三匹の蛍だけ。 その夜、祖母から聞かされたのは、箱根に残る古い橋の話だった。 かつて「あじさい橋」は、「ほまれ橋」と呼ばれていた。 そして――。 「おじいちゃんも、そのうちの一人だったんだよ」 これは、箱根の夏に起きた、小さな不思議の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/11
  • 現在の作品誉れの螢