あらすじ

本願寺顕如は、勝ちたい。 何に? ――織田信長に、である。 隣接する喫茶『本能寺』を経営する織田信長と、最高級カフェ『本願寺カフェ』を経営する本願寺顕如。 圧倒的な資金力と完璧な経営能力を誇る顕如には、ただ一つだけ、致命的な欠点があった。 信長に対してだけ、異常なほど負けず嫌いなのだ。 信長がゲームをすれば勝負を挑み、 信長が新しい料理を出せば対抗商品を開発し、 信長が何気なく口にした一言さえ「自分への挑発」と解釈する。 本人にその気がなくても関係ない。 日常の些細な出来事は、顕如の脳内で瞬時に―― 「織田信長との決戦」 へと変換される。 しかも、勝負の相手は信長だけではない。 『本能寺』の店長・明智光秀、バイトリーダー・羽柴秀吉を巻き込みながら、テニス、ゲーム、料理、スポーツ、日常の遊びに至るまで、顕如はあらゆる舞台で信長への勝利を追い求めていく。 一方の信長も、顕如に勝負を挑まれれば面白がって乗ってくる。 こうして今日も、隣り合う二つの店を舞台に、どうでもいいことだけは絶対に譲らない二人の戦いが始まる。 これは、戦国の世を生き抜いた男たちが現代で繰り広げる、壮大なのかくだらないのか分からない勝負の物語。 本願寺顕如は、今日も勝ちたい。 ――もちろん、相手は織田信長である。

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小説を読もう2026/08/11
  • 現在の作品結末はいつも本能寺 本願寺顕如は勝ちたい