あらすじ
カルデン王国の王立魔術師団に所属するイゼ・ヴァルセンヌには、どうしても負けたくない相手がいる。
第一王子でありながら王立騎士団に所属する、ステラン・アークレイ。
次代の「王国守護官」の座を争う二人は、顔を合わせれば憎まれ口を叩き合う宿敵同士だった。
しかしある日、東方連合軍との戦いでイゼが敵の呪術にかかり、絶体絶命の窮地に陥る。
彼女を助けたステランは、その代わりに強烈な情欲を引き起こす「渇愛の呪い」を受けてしまった。
自分を庇った借りを返すため、イゼは一夜だけ彼の相手をすることを決意する。
どうせステランは、強い鎮静剤のせいでこの夜を忘れてしまう。
明日になれば、またいつもの宿敵同士に戻れる――。
そう思っていたのに。
どうやら彼は、あの夜を忘れていないらしい。
しかも戦場では正式な相棒となり、以前よりもずっと近い距離で互いの命を預けることになってしまって……。
王国最強の座を譲れない女魔術師と、彼女だけには余裕を失う第一王子。
最大の好敵手だった二人が、戦いの中で互いを知り、自分自身の恋心を選び取るまでの宿敵ラブストーリー。