あらすじ

王都一の悪女、セレナ・アルヴェール公爵令嬢。 高価なドレスに宝石、容赦のない物言い。 新聞でどれだけ叩かれても、 「売れました?」 と笑っているような女だ。 大衆紙の記者レオンは、そんな彼女の不正を暴くよう命じられる。 浪費の裏には、きっと何かある。 そう信じて金の流れを追ったレオンが見つけたのは、不正でも裏取引でもなかった。 地方の子ども支援基金へ、七年間、一度も途切れることなく続いている送金。 食事、学用品、冬服、薪、学校の昼食代。 しかも彼女は、自分の金が誰に使われたのか、一人の名前すら知らなかった。 「なぜ公表しない?」 そう問い詰めたレオンに、セレナは答える。 「褒められたいことと、褒められたくないことは、別ですもの」 悪女が実は聖女だった。 そんな記事を書けば、間違いなく売れる。 だが、それは本当に“事実”なのか。 悪女は善意を持てば聖女になるのか。 善意は、誰かに知られて初めて価値を持つのか。 これは、王都一嫌われている公爵令嬢と、彼女を暴くはずだった一人の記者の物語。

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小説を読もう2026/08/11
  • 現在の作品悪女と呼ばれる公爵令嬢を暴こうとしたら、匿名で子どもたちの食費を七年間払っていました