あらすじ
「お腹が空いていたから」で、お菓子の家を壊していいのか?
「悪い鬼だから」という理由で、司法手続きを経ずに財産を略奪していいのか?
誰もが知るグリム、イソップ、アンデルセンなどの童話や昔話。それらの美しいおとぎ話の裏側で、現代の厳格な法律に基づいた裁判が行われていたら——。
本作は、おとぎ話の悪役や脇役が主人公を法的に訴え、現代の法律知識とファンタジーのギャップから生まれる知的緊張感を描いた、新感覚の本格派リーガルサスペンスシリーズです。
物語は、固定観念としての「正義」や「悪」を一切排除した、完全中立な【裁判官】の視点を中心に進行します。
基本は検察官と弁護人による鋭い論戦で進みます
が、法廷のルールを無視した感情的な割り込みには、裁判官の冷徹な裁定が下されます。検察が繰り出す決定的な客観的証拠、弁護人が暴く新事実、そして証言のたびに風向きが二転三転する法廷にざわめく一般市民や記者のリアルな大人の声。
審理が進むにつれ、事件の背景にある過酷な社会情勢、大人の身勝手なエゴ、あるいは登場人物たちの思い込みなど、おとぎ話の『めでたしめでたし』の裏に隠された生々しい真実が次々と浮き彫りになっていきます。
本当に裁くべきは悪役なのか、それとも主人公なのか?法の番人が冷徹なディベートの末に導き出す、おとぎの国の判決とは。おとぎ話の常識を法条文で解き明かす、新感覚の裁判記録が今、開廷する。