あらすじ

マッチングアプリで恋人を探していた。 ところが、待っていたのは「普通の恋愛」ではなかった。 突然、10歳の娘を連れて現れ、「この子には父親が必要なんです」と迫ってくる女性。 15分前まで建設会社の事務員だったはずなのに、会ってみれば看護師、さらに美容師、そして介護士へと人生の設定を書き換えていく女性。 そして、甘い雰囲気から一転、「Hしてあげるから、家を買ってほしい。結婚もしてあげる」と、まさかの住宅ローンを提示してくる女性。 人生の縮図ともいえるマッチングアプリで、主人公・莞士は、恋愛だけではなく、家庭、仕事、貧困、孤独、社会への不信、そして人間の可笑しさと怖さに出会っていく。 元新聞記者、官僚という少々変わった経歴を持つ莞士は、目の前の「事件」を記者時代の取材癖で観察し、時に笑い、時に呆れ、時にどうしようもなく傷つきながら、それぞれの人間の向こう側にある事情を考えていく。 これは、婚活成功物語ではない。 「なぜ、この人はこうなったのか」 そんな問いを抱えながら、笑えて、呆れて、ときどき背筋が寒くなる。 マッチングアプリという現代の出会いの場を舞台にした、少し可笑しく、少し切ない、人間観察エンターテインメント。

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カクヨム
カクヨム2026/08/11
  • 現在の作品マッチングアプリには、時々、人生では二度と会えない人がいる。 ――元新聞記者が見た婚活という異世界