あらすじ
※この小説は、カドコミ漫画原作コンテストの規定に沿って作られています。そのため、物語としては未完成ですが5話で完結とさせていただきます。
【あらすじ】
藤岡奏が八歳の時に多額の借金を残して父は自死した。母は返済のために昼夜問わず働きづめた結果、体を壊してしまった。
残されたのは莫大な借金と寝込んでいる母、幼い弟。奏は、せめて弟には幸せでいて欲しいと新聞配達や内職でお金を稼いだ。
けれど、弟の宿泊学習の費用を支払ったことで借金の返済が難しくなった。売れる家財もなく、内職を増やしても期間内に工面するのは不可能。
悩んだ末に身体を売ることを決意した。繁華街の外れに奏が立っていると酔っ払った男が近付いてきた。男は奏を買おうとしつつも奏の人格を否定し、家族までも否定してきた。今まで積み重なってきたストレスが爆発して、奏はブチ切れた。
自分で自分を止める術も知らず、怒る奏の元に御坂大地と名乗る男が現れる。
「借金は私が払おう。その代わり、君には女優になってもらう」
御坂の申し出に、奏は女優になることを決意した。
【登場人物】
藤岡奏(14)
親の借金返済のため、学校もほぼ行かずに内職や新聞配達のバイトに明け暮れている。見た目は美人だが、言動はやや粗め。御坂に矯正されて少しはマシになったが家族の前では素がでてしまう。演技はド素人だが、周りのサポートもあり、少しずつ上達していく。
御坂大地(46)
芸能事務所・スタープロダクション(通称スタプロ)の社長兼小説家。16歳の時に小説賞を受賞したデビュー作〝思葬〟は前世で仕えた姫の話。あまりの悪行とカリスマっぷりに信仰されると国が傾く恐れがあるため、姫は名前も存在も歴史上から消し去られた。御坂は姫の存在を世間に周知するためだけに、数々のヒット作を世に生み出し、芸能事務所を作り、〝思葬〟を演じるための役者を育てている変わり者。