あらすじ

「君との婚約は解消する」 「レグルスは」 「明朝、処分する」 婚約者ゲオルクに捨てられたその日、エレナは、実家ローデン牧場で生まれた牝馬レグルスまで失いかけていた。 出足が遅い。馬群を怖がる。鞭を嫌う。 ゲオルクはそんなレグルスの性質を知りながら、自分の「勝ち方」に合わないからと切り捨てる。そして、御前競馬を二度勝った名馬アルタイルと、その生産牧場の娘アデーレを選んだ。 レグルスを買い戻す金はない。 そこでエレナが向かったのは、年内に妻を迎えなければ家督を失う公爵マティアス・ハロウのもとだった。 「一年だけ、妻になります」 「君の条件は?」 「レグルスを買ってください」 こうして始まった、一年間の白い結婚。 馬房と牧草地だけを借り、飼い葉代も蹄鉄代も御前競馬の登録料も、エレナは馬医として自分で稼ぐ。 そして気づく。 レグルスは弱いのではない。 ほかの馬と同じ走り方を強いられていただけなのだと。 ならば、自分が乗る。 最後方から、大外へ。 誰にも合わないと言われた馬のための走り方で、エレナとレグルスは二度の御前競馬を制したアルタイルへ挑む。 白い結婚から始まる、捨てられた令嬢と牝馬の逆転恋愛譚。 小説家になろうにも掲載しています

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カクヨム
カクヨム2026/08/11
  • 現在の作品白い結婚で構いませんので、その馬をください――婚約破棄された令嬢は、捨てられた牝馬と御前競馬を勝ちに行きます