あらすじ
「こんばんは。今夜も眠れない人のための時間です」
深夜ラジオのパーソナリティを務める正木良介、29歳。
普段は音声制作会社でディレクターとして働きながら、日曜深夜だけマイクの前に立ち、眠れないリスナーたちの声に寄り添っている。
けれど正木自身も、高校時代に学校へ行けなくなり、深夜ラジオに救われた過去を持っていた。
ある日届いた、学校へ行くのがつらいという「月曜日のクラゲ」からのメール。そして、かつて正木を救った伝説のラジオパーソナリティ・高瀬慎吾との再会。
誰かを支えることはできても、自分から「助けて」と言うことができない正木は、周囲との関わりの中で少しずつ、頼ること、休むこと、そして自分のために生きることを覚えていく。
これは、眠れない夜をつなぐ声と、救う人もまた誰かに救われていいと知るまでの物語。