あらすじ
高潔な騎士アラリックは、魔獣の呪いを受け、血と生肉を渇望する「異形」へと堕ちていく。
理性を失い暴走しかける彼を繋ぎ止めたのは、彼が命に代えても守ると誓った「光の聖女」エアラが分け与える、自らの血だった。
清らかな彼女の血を啜る背徳感と、脳を焼くような多幸感。
アラリックは彼女を神のように崇め、己が化物になることも厭わず、狂信的な愛と忠誠を捧げ続けた。
――しかし、彼は知らなかった。
彼女が優しく与えていた血は、癒しの蜜などではない。聖女の奇跡の代償として生み出される「呪われた業(カルマ)」そのものだったことを。
「あなたは私の毒を飲んでくれる、ただの便利なゴミ箱よ」
すべてを奪われ、絶望の淵に叩き落とされた瞬間。アラリックの体内で致死量を超えた猛毒が、彼を「真の魔王」へと覚醒させる。
これは、愛という名の搾取から反逆し、傲慢な聖女を絶対的な力と快楽で支配し返す、一人の異形騎士の物語。
「さあ、今度は私が、あなたを底まで狂わせてあげよう――」