あらすじ

会社員の三枝直也は、趣味で小説を書いている。 ある日投稿した短編『十一・二秒』は、地球侵略を計画する異星文明が、一人の男の昼食を予測する話だった。 感想がついたので、もう一本書いた。 さらにもう一本書いた。 三作をまとめて、『算出できません』というシリーズ名をつけた。 やがて、その三作に映像化の話が来る。 「この人物は何歳ですか」 「決めてません」 「ここでは何秒、相手を見ますか」 「そこまで考えてません」 文章では決めなくてよかったことが、映像にするため、一つずつ決まっていく。 俳優が決まり、脚本ができ、編集され、宣伝される。 そして完成した作品には、書いた本人も知らなかった意味が見つかっていく。 少なくとも、書いたときは、そんなつもりではなかった。

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カクヨム
カクヨム2026/08/11
  • 現在の作品少なくとも書いたときは