あらすじ
バレーボールが、誰よりも好きだった。
けれど、天城湊はコートに立つことができなかった。
身長は低く、身体能力にも恵まれない。
中学時代はバレー特待生として強豪校に進んだものの、選手としては才能の壁にぶつかり、仲間との関係も崩れていった。
そして湊は、大好きだったバレーボールを辞めた。
高校では、もうバレーをしない。
そう決めていた――はずだった。
ある日の放課後。
体育館で再会したのは、かつて共にバレーをしていた親友・久世蓮。
「もう一回だけ、バレーやらない?」
だが、湊は選手としてコートに立つつもりはなかった。
そんな湊に、蓮は言う。
「じゃあ、お前が監督やれよ」
廃部寸前。
部員わずか二人。
実績ゼロ。
そんな男子バレー部に集まってくる、才能はあるのにどこか欠けた少年たち。
選手ではなく、監督として。
コートの外から、仲間たちとともに全国を目指す。
これは、バレーを辞めた少年が、
もう一度バレーを好きになるまでの物語。
青春×男子バレー×学生監督。
――俺は、コートに立てなくても。
お前たちを、勝たせる。