あらすじ
かつて「王国最強」と謳われた騎士、ウエスティン・レゾナール。
大戦の最中、最愛の妻を守るために力を使い果たした彼は、魔力を失った。
剣も魔法も、かつてのようには振るえない。
それでも妻と幼い息子との平穏な暮らしを守るため、ウエスは王都を離れ、辺境の地へと赴く。
そこで任されたのは、問題児ばかりが集められた第九辺境騎士隊の隊長だった。
反発する若き騎士。 自信を失った見習い。 未熟ながらも前へ進もうとする仲間たち。
かつて最強だった男に、彼らを導く力は残されているのか。
そんな中、辺境で魔物の異常行動が相次ぎ、やがて王都をも揺るがす不穏な兆候が現れ始める。
失った力は戻らない。
それでも、守りたいものがある。
家族と仲間に支えられながら、ウエスはもう一度、自分にとっての「強さ」と向き合っていく。
これは、力を失った英雄が、愛する人々と共に再び立ち上がる物語。
最強だった男が、最強ではなくなったからこそ見つけたものとは――。