あらすじ
# 異世界ハレンチマン
**「理事長、私は断固反対です。この学園に人間を転生させるなど」**
異世界の学園《エビデンズスクール》に、一人の人間が転生してきた。
彼の名は――**六角 心(ろっかく・しん)**。
どこにでもいる普通の高校二年生だったはずの彼は、転生早々、衝撃の事実を知らされる。
この世界には、人間を含めた六つの種族が存在する。
しかし、人間だけは他種族との共存に失敗し続けてきた、極めて危険な種族として扱われていた。
そして心の腕には、心拍数を監視する特殊な腕輪が装着される。
**心拍数が120を超えたら、処刑。**
恋愛も、体育も、緊張も命懸け。
そんな絶望的な状況で心に手を差し伸べたのは、クラスの学級委員を務めるゴブリンだった。
彼の名はガルド。
だが、ガルドが心を助ける理由は友情ではない。
彼には――**異世界の総理大臣になる**という壮大な夢があった。
総理大臣になるためには官僚になる必要があり、そのためには世界最高峰の《ザベスト大学》への進学が不可欠。
そしてザベスト大学に入学するには、学力だけではなく「誰も成し遂げたことのない実績」が必要だった。
ガルドが目をつけたのは、誰も成功させたことのない、
**「人間との共存」**
だった。
「お前が死んだら、俺の夢も終わる」
「俺だって死にたくねぇよ!」
こうして、**死にたくない人間と総理大臣になりたいゴブリン**。
奇妙な二人の利害が一致する。
しかし、心の学園生活はそう簡単にはいかなかった。
図書館で偶然出会った、美しいエルフの少女。
彼女の正体は、この学園の生徒会長――**エレノア**。
その姿を見ただけで心拍数は119。
「絶対に近づかない」
そう誓った心だったが、なぜか生徒会の書記に選ばれてしまう。
…………………………………………………
これまで転生してきた人間たちは、全員失敗。
今回の転生は――**人類にとって最後の試み**だった。
笑って、騒いで、恋をして。
けれど一歩間違えれば、命を失う。
これは、**心拍数120という理不尽な壁を越えながら、人間と五つの異種族が共存する未来を目指す、高校生たちの異世界学園サバイバルコメディ。**