あらすじ
自称探偵のノラは、事件を解決しない。
方向音痴で、地図を逆さまに持ち、現場へ向かえば帰り道を見失う。そんな彼女が気にするのは、世間が「解決済み」とした事件に残る、わずかな引っ掛かりだった。
物的証拠がなければ、ノラは真相を断定しない。ただ事実と推測を分け、事件に被せられた「都合の良い蓋」をひっくり返していく。
「分からないものを、分かったことにするよりはね」
真相へたどり着くとは限らない。犯人を捕まえるとも限らない。
それでも、間違った物語を疑うことはできる。
方向音痴の自称探偵と、振り回される名もなき相棒が歩く、未解決事件考察型ファンタジーミステリー。