あらすじ
異能の存在が闇に秘匿された現代。日本政府直属の特務機関に所属する氷室青葉は、国内最年少にして異能者階級1位に君臨する最強の「氷の異能者」。
だが、その素顔は――驚くと
「ひゃぅっ!?」
小さな悲鳴を上げてフリーズしてしまう、限界コミュ障のポンコツ小動物系少女だった。
そんな彼女に下された長期任務は、私立星ヶ丘学園へ潜入し、同じクラスの国民的女優の娘であり、世界から狙われる特殊異能を持つ少女・篠原亜弥を『秘密護衛』すること。
異能を完全に隠し、戸籍上はパッとしない無能気味な生徒として亜弥の隣の席のクラスメイトになった青葉。教室内のリアルなヒエラルキーの底辺で、冷ややかな見下しや陰口を向けられながらも、青葉は気に留める風もなく、誰にも気づかれぬよう一瞬の沈黙「……」の間に脅威を凍てつかせ、完璧に亜弥を守り続ける。一方、カーストの頂点にいる亜弥は、過保護に甘やかすのではなく、一人の友人として、静かに、けれどあたたかく青葉の隣に寄り添ってくれた。
襲撃者を無言で一瞬にして無力化する
『優しくて柔らかい冷気』。
触れた瞬間に自分の異能を優しく中和してくれる『あたたかい手のひら』。
周囲の見下しを他所に、二人が普通の日常を重ね、旧校舎の屋上から満天の星空を見上げるうちに、二人の脳裏に蘇る、7年前の薄暗い廃倉庫での記憶 of 断片。
「もしかして、あの時の……?」
関係が深まる中で少しずつ違和感が確信へと変わる。
「自分のヒーロー」
「自分が守りたかった女の子」
お互いの大事な存在だと気づいていく。
異能がバレたら即終了の緊迫感と、星屑のようにきらめく二人の純愛を描く、秘密の学園純愛百合ファンタジー、開幕!