あらすじ

登録者200人の底辺配信者・宮田奏(みやた・かなで/26歳)は、伸びない配信に焦り、自作の怪談を「実話」として語ることを思いつく。それが「赤い糸電話」——深夜、赤い糸を結んだ紙コップで"誰か"と繋がり、大切なものをひとつ差し出せば願いが叶う、という儀式怪談。 配信は初めてバズった。だが数日後、視聴者から体験報告が届き始める。奏が語らなかった細部まで一致する報告が。現実に存在するはずもない怪談が、実際にあった怪談として語られていたのだ。 調べるうちに奏は、20年前に地方都市で起きた「糸電話遊びの最中に少女が消えた」未解決事件に行き当たる。消えた少女の名は——なぜか、思い出せない。そして気づく。あの怪談を書いたとき、自分は"創作"していたのではなく、"思い出して"いたのだと。 左手薬指に残る、古い糸の痕。母が二十年間、自分の目を見ないこと。初配信の日から画面に居続ける視聴者「ito_ito」。すべての糸が繋がったとき、語り手である奏自身の正体が反転する。

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小説を読もう2026/08/11
  • 現在の作品赤い糸電話