あらすじ
正しいことしか言わない魔王が、人間界のSNSで人生相談を始めた。
その正論に救われる人々。
けれど、ある少女を救った言葉は、やがて彼女を縛る鎖へと変わっていく。
正しい答えなら、誰かの人生を決めてもいいのか。
魔王、勇者、側近が「答えること」の責任と向き合う、SNS人生相談ファンタジー。
【魔王】
人間界のSNSで人生相談を始めた魔界の王。自分が事実だと判断していないことを、事実として断言することができない。迷いなく正論を返していたが、自分の言葉が人間を救うだけでなく縛っていることを知る。
【勇者】
魔王を追って人間界へやってきた青年。魔王の答えを「正しい」と信じた人間に生まれる白い印を見ることができる。人を救おうとするあまり、本人の意思より自分の判断を優先してしまうことがある。
【側近】
魔王を補佐する実務担当。相談の整理や記録、運営方針を担う。効率や情報の伝わりやすさを優先した結果、魔王の言葉から文脈を削ることに加担してしまう。
【白瀬未祈(しらせ・みお)】
絵を描き続けることに疲れた高校生。「やめるのは弱さですか」と魔王へ相談し、その回答に救われる。しかし、救ってくれた言葉を繰り返すうち、自分の人生をその言葉へ預けるようになっていく。