あらすじ

みんなが三か月だと言った。私だけが十三年を知っていた。 十五年、他人のカウンターに立った。ようやく自分の店を開けた夜、最初の一杯を出す前に私は倒れて、そのまま死んだ。 目を覚ますと、一九二〇年のニューヨーク。酒場の雑用をする十五歳の少年、ダニー・ライアンの体だった。半月後に禁酒法が始まる街で、私は雑巾を持って立っていた。 法がいつ解かれるかは知っている。十三年後だ。だが、それを言える相手はいない。 ──これは、地下で酒を出しながら十三年を数える話です。 主人公は敵を叩き潰さないし、街を手に入れもしません。名前を書かない店で、書かれなかったものを数えて、店を潰さずに一日ずつ持ちこたえる。話の速さは、その一日の速さです。 その代わり、一杯ずつは本物です。

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カクヨム
カクヨム2026/08/11
  • 現在の作品禁酒法時代にバーを開きます