あらすじ
人は十七歳になると、生まれながらに宿していた一文字の漢字――「命字」を知る。
『炎』なら炎を操り、『雷』なら雷を操る。
たった一文字が、その人間の力を決める世界。
十七歳の高校生・御厨朔もまた、自分の命字が明かされる日を迎えた。
彼に現れた文字は――
『人』
誰もが人であるこの世界で、なぜ自分に『人』が宿ったのか。
そもそも『人』に、どんな力があるのか。
管理局の記録にすら存在しないその一文字をきっかけに、朔は命字に隠された世界の真実へと巻き込まれていく。
これは、あらゆるものが一文字で定められた世界で――
『人』だけが、その定めに抗う物語。