あらすじ
真面目に生き、報われずに死んだ男が手に入れたのは、のちに「戦国三大悪党」と呼ばれる少年の肉体だった。
備前の没落名門・宇喜多家の嫡男として生まれた八郎(のちの直家)は、主家の裏切りによって家を追われ、その日を生きることも狂おしい極貧の地獄にいた。
奪い、奪われ、綺麗事の通じない乱世。
前世で「誠実さ」の限界を知った男は、優しさを捨て、冷徹な「謀将」として生きることを誓う。
未来の歴史を知るアドバンテージと、現代の歪んだ社会を生き抜いた狡知。
それらを武器に、八郎は毒殺、暗殺、偽情報の流布、離間工作など、あらゆる外道な手段で敵を、そして味方すらも欺き、勢力を拡大していく。
目的はただ一つ。
宇喜多の家を守り、自分が生き残ること。
周囲からどれほど悪鬼羅刹と罵られようとも、男の歩みは止まらない。
乱世の常識を覆す、一人の男の凄絶なる戦国知略サバイバル。