あらすじ
前世、俺は何も選ばなかった。
仕事も、人間関係も、生き方も。
気づいたら死んでいた。
目が覚めたら、魔王の息子だった。
父さんは世界最強の存在なのに、俺の寝かしつけが下手くそ。
母さんは外交の天才なのに、俺の離乳食で毎回失敗する。
兄貴は完璧すぎて逆に怖い。
俺はただ、静かに暮らしたい。
料理して、本読んで、たまに魔法の練習して。
それだけのはずだった。
なのに——
「殿下、この書類にサインを」
「殿下、隣の領主が面会を求めております」
「殿下、暗殺未遂がありました」
「殿下、お見合いの話が十七件届いております」
……いや、俺、次男なんだけど?
魔王の息子に、平穏な日常は存在しないらしい。