あらすじ
映画を観ることが好きな高校一年生・倉田湊。
県立風見丘高校の入学式の日、隣の席になった美少女・小宮山美緒に、なぜか見覚えを感じる。
ぎこちない笑顔をきっかけに思い出したのは、以前観た一本の駄作。彼女は「瀬名澪」の芸名で活動する、まだ名の知られていない駆け出し女優だった。
容姿を買われて仕事はもらえるものの、「綺麗なだけで印象に残らない」と評される美緒。
映像が好きなのに、自分には何の才能もないと思っている湊。
二人は廃部寸前の映像研究部に集まった仲間たちと、全国高校生映画コンクールを目指して一本の映画を作ることになる。
カメラ越しに湊が見つけていくのは、女優・瀬名澪ではなく、小宮山美緒の飾らない表情。
そして美緒も、自分を肩書ではなく一人の少女として見てくれる湊に、少しずつ惹かれていく。
けれど、自己肯定感の低い湊は思っている。
自分が彼女に好かれるはずがない。彼女の「好き」なんて、どうせ演技に決まっている――と。
映画作りに恋と友情、それぞれの夢と選択が交差する、映研青春群像ラブコメ。
これは一本の映画から始まる、彼らの人生の物語。