あらすじ
峰岸透亜。裏社会に生きた外道であり、闇金、詐欺、殺し、あらゆる悪事に手を染めた男。42歳、部下の凶弾に倒れ、その生涯を終える。
死の間際に現れたのは、神と名乗る存在。曰く、俺の生涯は唾棄すべきものだったが、意図せず人を救っていたこともあった。そして、俺には試練が与えられる。
カルマ値、千。零が聖人、千が大悪党。これを死ぬまでに零にすることで、前世の罪が救済されるという。
舞台は、千年続く王国。かつて豊穣の国と呼ばれたその国は、五つの貴族家による腐敗と搾取で、今にも崩れ落ちようとしていた。
トーアと名付けられ、18歳の姿で転生した俺は、スラムの片隅から、この国の裏側に足を踏み入れる。奴隷契約、闇の麻薬、人身売買、そして法をも凶器にする司法の腐敗——この国を蝕む五大貴族家、その一つ一つに、俺は前世で培った悪知恵と非情さで、切り込んでいく。
救うためには、時に殺す。陥れる。裏切る。それでも、この手が届く範囲だけは、幸せにしてみせる。
千のカルマを、零にするまで。
外道が紡ぐ、贖罪と成り上がりの物語。
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