あらすじ
マレーネ・ヴァルデックは、自分が女であることが好きだった。
ドレスも、花も、宝石も。
鏡の中の自分を見ることも。
だからこそ、王太子オスカーから「今のままでは妻としてふさわしくない」と告げられたとき、どうしても納得できなかった。
王太子妃なのだから。
婚約者なのだから。
女なのだから。
そう言われ続けてきた八年間。
卒業夜会で「よりよい妻になるために変わってほしい」と求められたマレーネは、自ら婚約解消を申し出る。
これは、誰かの望む女になることをやめた少女が、自分の人生を自分のものにするまでの話。