あらすじ

施工現場の事故で若手を庇い、身体に後遺症を負った45歳の元現場監督・陣内剛士。 完璧な仕事ができなくなったと自ら潔く会社を去った彼は、リハビリと日当(今夜のビール代)を稼ぐため、作業着にヘルメット、腰にバールという「現場スタイル」でダンジョンへ足を踏み入れる。 若手探索者たちに「工事現場と間違えてるww」と笑われても、陣内は気にしない。 学歴も、過去の栄光も、自身がどれほど美しく整った容姿をしているかも、彼は一切口にしない。語るべきは言葉ではなく、積み上げてきた圧倒的な「経験値」と「安全管理」だけだからだ。 第一階層でピンチに陥った配信者少女を救うため、陣内が使ったのは魔法でもスキルでもなく――まさかの『テコの原理』と『工事用ガムテープ』。 「現場でパニックを起こすな。パニックは二次災害の元だ」 背筋のすっと伸びた洗練された立ち姿。 低い声で語られる的確すぎる指示と、東大で学んだ知性を誰にでも分かる言葉へと噛み砕く大人の包容力。 そして、泥にまみれても隠しきれない、モデルのような圧倒的な存在感――。 本人はネットの知識も疎く、ただ「安全第一」で現場作業(モンスター討伐)をこなしているだけなのに、配信を通じてその姿を見た全国の視聴者は大熱狂! 『この作業着のおじさん何者!?』 『立ち姿がモデルなんよ……』 『「俺が計算した」ってセリフかっこよすぎるだろ!』 同接は瞬く間に100万人を突破! 過去を語らず、行動と結果だけで魅せる45歳イケオジの、静かで誇り高きダンジョン無双が今始まる――。 「……本日も異常なし。現場からは以上だ」

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カクヨム
カクヨム2026/08/10
  • 現在の作品『現場からは以上だ』〜事故で退職した45歳元現場監督、バールと物理法則(テコの原理)でダンジョンを安全点検していたら無自覚に伝説のイケオジとしてバズってしまう〜