あらすじ
酒を愛する女性、田中紅亜(くれあ)は、パワハラ満載18時間労働のブラック飲食店勤めを経て、ぶっ壊れた。
今は働く気も起きず、ニートをしている。
部屋を借りるお金もないので、ご先祖様がダンジョンマスターをやっているダンジョンに居候しているのである。
ダンジョンと言っても六畳一間。ご先祖様に命令されて、毎日部屋の掃除や害虫駆除をやっていた。
そんなある日。
紅亜の最推しのダンジョン配信者、奏天寺澄見歌(すみか)が、世界的に悪名高い犯罪者に襲われた。
澄見歌は身体を生きた剥製に変えられて闇社会で売り払われるだろう。
ただのニートである紅亜に、推しの配信者を助けるすべなどあるわけもない。
悲しみに泣き叫ぶ紅亜だったが、ご先祖様はこう言うのだった。
「なんや、お前にやらせてたのはただの部屋掃除ちゃうで。あれは全部戦闘訓練につながっとったんや。今のお前ならチョチョイのチョイで助けに行けるで」
それを聞いて紅亜は決心した。
「私が助けに行くからね!」
紅亜は部屋の掃除に使っていた愛用の掃除道具と酒のビンを荷物に詰め込んで推しの救出に向かうのだった。
床の掃き掃除、壁の拭き掃除、シンクを磨き、害虫を駆除する。
そんな毎日の習慣が、紅亜の運命を変える力となる。
これは、ホウキとチリトリで難関ダンジョンに挑む女子大生と、彼女に惚れ込んだ女子大生配信者の間に狂い咲く可憐な百合(?)の物語。