あらすじ
六週間の派遣勤務の最終日。子爵令嬢で施療助手のクラリスは、王都で“黒熊”と恐れられる騎士団長ダリウスへ求婚した。
見上げなければ目も合わない巨体。傷のある顔。胸に響くほど低い声。
けれど彼は、負傷者を誰より先に助け、泣く子どもには血のついた手を隠し、小さな薬瓶を壊れ物のように扱う人だった。
ところがダリウスは、クラリスが望んでいるのは美貌の副団長との縁談だと信じ込み、面会日から贈答品、警備計画まで完璧に手配し始めてしまう。
誤解を解けば終わる話ではない。戦場では誰より強い彼が、愛されることだけは信じられないのだ。
ならば言葉だけでなく、行動で証明するまで。
クラリスは施療の現場で彼の隣に立ち、自分の人生を自分で選ぶため、理詰めで何度でも黒熊騎士団長を口説いていく。
恋も仕事も暮らしも、片方だけで決めずに二人で組み立てる。
求婚の勘違いから婚約、秋の魔獣大移動、結婚式、そして新婚生活までを描く、体格差お仕事ラブコメ。
※公開済み短編を原案に、出会いから結婚後まで新たに描いた長編版です。ハッピーエンドです。