あらすじ

~登場人物の紹介とあらすじ~  i)登場人物の紹介 【琢己】 小学六年生。慎重で優先順位を決めるのは得意だが、うそをつく演技は壊滅的に下手。転校することを仲間に言い出せず、一人で抱え込んでいる。 【直貴】 琢己の親友。考えるより先に動く行動派で、演奏でも速いテンポを曲げようとしない。欠点を直すより、欠点ごと突き進もうとする。 【琴乃】 落ち着いていて口が堅い少女。感情に流されず、仲間が困ったときには公平な判断を下す。琢己から転校の秘密を打ち明けられる。 【梓織】 人の演奏や話し方をそっくりまねできる少女。どんな役にもなれる一方、自分自身の音を見つけられずにいる。大胆な発想で四人の演奏を変えていく。 【大輝】 学校の用務員。細かいことには動じず、壊れた楽器や校舎を静かに見守っている。三十年前、大太鼓をめぐって琢己の父と仲たがいした過去を持つ。 【健人】 琢己の父。かつて大輝と一緒に大太鼓を演奏していたが、ある出来事を境に音楽から離れた。失われた調律鍵を長い間保管している。 ii)あらすじ 転校を一か月後に控えた小学六年生の琢己は、仲良しの直貴、琴乃、梓織に、そのことを言い出せずにいた。 そんな雨の日、学校の古い大太鼓をたたいた琢己は、誰もいない体育館で不思議な声を聞く。 「本当は、まだ帰りたくない」 それは琢己が飲み込んだはずの本音だった。 古い大太鼓には、雨の日にたたくと、誰かが言えなかった言葉を一日一度だけ返す力があったのだ。 ところが太鼓が口にするのは、感動的な秘密ばかりではない。 返してもらえなかったプリンへの恨み。 言うのを忘れていた約束。 友達に隠していた失敗。 そして、琢己がどうしても話せない転校のこと。 四人は太鼓の声に振り回されながら、学校の公開行事で演奏する曲「ニューワールド」を作り始める。 しかし、琢己の秘密が仲間に知られたことで、四人の関係はばらばらになってしまう。さらに大太鼓から聞こえた三十年前の声が、琢己の父と用務員の大輝が決別した真相へとつながっていく。 言えなかった言葉は、太鼓に代わりに話してもらえばいいのか。 それとも、下手でも震えても、自分の声で伝えるべきなのか。 演技が下手な琢己と、欠点だらけの仲間たちが、笑って、ぶつかって、もう一度同じ舞台に立つ。

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カクヨム
カクヨム2026/08/10
  • 現在の作品雨の日の学校で、太鼓がしゃべった! へたくそ四人のニューワールド