あらすじ
1991年、大阪花博。観覧車に乗った私は、同僚の若い女性が突然豹変する姿を目撃した。「忘れていないぞ」――男の声でそう呟いた直後、観覧車から女性が転落死する。しかし、同乗者として彼女の存在を覚えているのは私だけだった。
それ以来、私は「アヤコ」と名乗る悪霊に取り憑かれる。神社にも祓えないと言われ、霊能者に除霊を依頼しても、完全に消えることはなかった。
35年後。私は精神病院に入院している。
夜の病室に現れるアヤコ。そして、彼女よりさらに恐ろしい「何か」。
ここは本当に精神病院なのか。
それとも、死者が次の犠牲者を待つ場所なのか――。
逃げても、祓っても、忘れても終わらない。35年かけて追いついてくる、救いのない因縁怪談。