あらすじ
この【図書館】は、空間も時間も次元にも干渉されない。あらゆる概念から隔絶された世界の ゛何処か ゛にある図書館。
其処には、過去/現在/未来における人間達が携わってきた全ての記録が『書物』の形式で保管されていると云う。
この図書館で働く職員達は、全員が自身の持つ瞳の色で名前を呼ばれている。
植物史の書物庫を担当していた黒紅は、ある朝、瑠璃と名乗る職員に寝込みを襲われるやいなや、今度は担当司書より新年度早々、人事異動の通告を忘れられていたという衝撃の事実を聞かされる。
異動先は変人が多いと噂の『人物史』書物庫。
ダンディーな館長代理、僕っ子(中身は男)の美少女目録編者に連れられ向かった扉の先は、喋る本、本から飛び出す猫――。
九姉妹で一番時間に厳しい司書が担当となり、
新人職員、わがまま高飛車お嬢様の御空(みそら)
謎多き職員、超気まぐれ「混ざり物」の赤紅(あかべに)
頼れるお姉さん職員、けれどもどこか言動が歪な白藍(しらあい)
そして脱力系職員の黒紅、計四名が班を結成し、人物史書物庫の業務に当たることとなる。
ある日の深夜、ふと胸騒ぎを覚えた黒紅が担当書庫に向かうと
其処には見たことのない人物の後ろ姿を発見する。
翌朝、黒紅達が担当する人物史書物庫では「本の内容が書き換わる」という大事件が起きていた――。
黒紅の班は、該当書物
特級書物『藤山美能』の書に文字通り「入り込み」、潜入調査/修復作業に当たることになるが……。