あらすじ
交通事故で死んだ俺、佐藤一(さとうはじめ)は、死後の世界で一人の女神と出会った。
本来なら「異世界に転生してチート能力をもらい、ハーレムを築く」はずの定番展開。だが、目の前に現れた女神がどう見ても「日本のコンビニ店員」にしか見えず、俺は思わず言ってしまった。
「……え、あんたが女神? なんか、もっとこう、異世界っぽい感じのは……」
女神、激怒。
罰として下されたのは——百万回の転生。一回につき約百年。生まれて、生きて、死ぬ。それを百万回。
人間、エルフ、ドラゴン、魔王、聖騎士、鍛冶屋、農民、吟遊詩人、果てはスライムまで。ありとあらゆる種族と職業で、俺は百万回、生き続けた。
そして迎えた、百万回目。いよいよこれで最後。静かに、穏やかに、誰にも頼られず、ただの村人Aとして余生を過ごそうと決めたのに——
女神が最後にかけた呪い。
「お前の得意なことは、必ず周囲にバレる。そして必ず、頼られる」
隠れても無駄。逃げても無駄。何をやっても「あいつに頼めば解決する」と広まり、俺の平穏は一日と持たない。
これは、百万回生きた男が、最後の人生で「ただ休みたい」と願いながら、永遠に休ませてもらえない物語である。
※女神はたまに猫になって様子を見に来ます。にやにやしながら。