あらすじ
半年前から行方不明となっていた女性・綾(24)。
彼女と古い一軒家でひっそりと暮らしていると信じ込む男・智史は、外の世界の詮索から逃れるように、窓を板で打ち付けて二人だけの空間を守っていた。
男の悩みは、夜になると自分の中に棲む「もう一人の人格」が目を覚まし、綾に凄惨な暴力を振るうことだった。自分にはその間の記憶が一切ない。怯えながらも自分を慕い、傷だらけになりながら寄り添ってくれる綾のため、智史は彼女を守り抜こうと決意する。
しかしある夜、さらなる狂気が部屋を支配し、悲劇的な結末が訪れる――。
すべての真相が明かされたとき、歪んだ愛の果てにある凍てつくような現実が姿を現す。