あらすじ
少女は自ら命を絶った。
それが一番だと思ったから。
少女は自ら死を望んだ。
それが賢明だと考えたから。
少女は転生した。
それは少女の望んだ結果ではない。
少女は生きる。
酷く残酷で不条理な世界を。
少女は変わる。
優しい人に触れて。
少女は強く生きる。
日常を守るために。
彼女が転生した世界は、人類の大陸統一国家が存在する世界。
新大陸にいる魔族に対抗するため、人類は長い政治闘争と物理的な戦争を経て統一国家『ユーニタス国』を樹立した。
彼女が転生した種族は人間…ではなく、それに限りなく近い見た目をした不老不死の人外である。
彼女は『ユーニタス国』の極東地域『イースト・エンド』に生まれ落ち、そこを放浪する武装集団に拾われた。
彼らは『イースト・エンド』一帯を治める地方政府なのだそう。
人口が極端に少なく、荒みきったこの地域ではこの武装集団が唯一、行政と軍事を担える余裕のある存在で、だからこそ中央政府は彼らを選んだ…らしい。
彼女はそんな集団と共に生き、優しさを知り、また、この世界の残酷さを知る。