あらすじ
高校二年生になった僕の前に、一人の新人教師が現れた。
自己紹介の第一声は、まさかの一言。
「コミュニケーション障害って、二種類に分かれるんですよ」
そして彼は、僕たち生徒を見渡してこう続けた。
「二つ目に、会話が不可能、話を聞く気がない人のこと。……あなたたちです」
変わった先生が来た。
ただ、それだけのはずだった。
けれど彼の授業は、勉強だけを教えるものではなかった。
人は、本当に相手を理解しているのか。
「分かった」とは、いったい何なのか。
同じものを見て、同じことを経験して、それでも人は同じように考えるのか。
これは、少し変わった教師と、どこにでもいる高校生たちが、
「理解する」ということを考えていく物語。