あらすじ
女神てんよう様の眷属である真黒。
まだまだ小さい、見た目は黒柴の子犬だが、志は高い。
立派なおかげ犬になりたくて、神界から人界へ修行にやってくる。
てんよう様が選んだ真黒の修行先は、戯作者を目指している伊左次のところ。
伊左次はよろず屋稼業の傍らで、思うような戯作が書けず、悶々とした日々を送っていた。
そんな伊左次が真黒を見つけ、「クロ」と名付けて、一緒に暮らし始めるうちに、不思議な出来事や人との縁が、少しずつ集まり始めていく。
戯作者を目指す伊左次と、立派なおかげ犬を目指して頑張るクロ。
一人と一匹が、江戸の町で出会う人々との縁を結びながら、それぞれの「修行」を重ねていく――ほのぼのご縁物語。