あらすじ
伊東夏希、16歳。
ミルクティー色の髪にネイルをばっちりキメた、ごく普通のギャル。
――ただし、人には見えない「妖怪」が見える。
幼いころからその力を隠してきた夏希は、祖母の葬儀の日、人の言葉を話すネコマタ・ヒガンと出会う。
「もうお前でいいにゃ! 後釜にゃー!!」
突然巨大化したヒガンにさらわれ、連れていかれた先は、祖母が働いていた神社。
そこで夏希は初めて知る。
死者があの世へ旅立つ際に捨てていく『煩悩』。
残された人の嘆きとそれが共鳴すれば、死者の魂はこの世にとどまり、やがて悪霊になってしまうこと。
そして亡くなった祖母が、その煩悩を管理する『煩悩管理局』で働いていたことを。
「ん~、何するかよくわかんないし、とりあえず、夏休みだけお試しとかでも、おk?」
こうして始まった、夏希とヒガンのちょっと変わった夏休み。
死者の心残りと、生きている人の悩み。
その間をつなぐのは、妖怪たちの不思議な力と――人の気持ちをまっすぐ見る、ひとりのギャル。
ギャル×妖怪×煩悩管理。
ちょっと不思議で、ちょっと笑えて、ときどき心に残る。
そんな「お悩み解決」のお仕事、始めます。