あらすじ
映画研究会で脚本を担当する藍屋翔子は、親友の相生友菜に恋をしている。
けれど、その想いを伝えるつもりはない。
友菜には、別に好きな人がいた。
翔子は自分の恋を隠したまま相談に乗り、励まし、告白するその日まで友菜の恋を応援し続けた。
そして、友菜は失恋した。
そんな二人が夏休みに作るのは、以前から準備してきた五分間の短編映画。
翔子が脚本を書き、友菜がナレーションを務める。
その映画の主人公もまた、恋に破れた少女だった。
好きな人の失恋をそばで見届けた翔子が、
失恋した友菜と一緒に、
失恋した少女の「その先」を描いていく。
映画のテーマは――「恋の終わりと、その続き」。
現実で失恋したばかりの友菜の声が、翔子の書いた言葉を読み上げる。
二人でひとつの物語を作るほど、映画の中の恋と、翔子が隠してきた恋は少しずつ重なっていく。
恋が終わった、その先を描く映画を作りながら、二人もまた、それぞれの「続き」へと歩き始める。
◇
【藍屋 翔子(あいや・しょうこ)】
高校二年生。映画研究会の脚本担当。
物静かで自分に自信がない一方、創作のことになると譲らないところがある。
親友の友菜に片想いしているが、今の関係を壊したくなくて想いを隠している。
【相生 友菜(あいおい・ゆうな)】
高校二年生。翔子の親友で、映画ではナレーションを担当。
明るく人懐っこく、思ったことをまっすぐ口にするタイプ。
一生懸命な人に惹かれやすく、夏休み直前に好きな男子へ告白して失恋する。