あらすじ

「王子なのですから、もう少ししっかりしてください」 私は、そう言い続けていた。 ここはアルヴェリア王国。 私は王子レオンハルトの婚約者、リゼット。 次期王妃として教育を受ける私の目に映る彼は、 公務を嫌がり、食事もろくに取らず、部屋に閉じこもってばかりいる 「サボりがちな王子」だった。 レオンハルトはしきりに、自由を夢見る言動を見せていた。 「王子を辞めても傍にいてくれますか?」 「私はいつになれば、自由になれるのでしょうか」 けれどその声は、自由を求める声なんかじゃなかった。 もっと心から出てくる、救難信号であった。 ――彼が「サボっていた」のではない。 その事に気が付くのは、ずっと、ずっと遅かった。 これは、『王子』として生きることを求められ続けた青年と、 彼を『王子』としてしか見ていなかった婚約者が、 もう一度、お互いを一人の人間として見つめ直していく物語。 ※ハピエン保証

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カクヨム
カクヨム2026/08/10
  • 現在の作品サボりがちな王子 ―病名は鬱病でした―