あらすじ

文武両道で学年トップの九条蓮(くじょう れん)と、地方有力企業の令嬢である白石愛菜(しらいし あいな)。二人は互いに好意を抱きながらも、絶妙な距離感を保ったまま高校生になった。 しかしある日、愛菜は友人たちの悪ノリに流され、蓮に“嘘告(うそこく)”をすることになってしまう。裏で動画撮影まで仕組まれたその現場を、蓮は冷めきった目で見つめていた。愛菜の「本当に好き」という言葉すら、スマホのカメラの前では醜い言い訳にしか聞こえない。蓮はその場で容赦なき「絶縁」を告げ、一切の迷いなく北の大地・北海道へと電撃転校していった。行き先すら教えられないまま、愛菜の時間は激しい後悔と共に凍りつく。 ――数年後。舞台は広大な美瑛の丘。偶然の悪戯によって再会した二人。しかし、愛菜の姿を見た瞬間、完璧超人だったはずの蓮の身体は激しい恐怖で震え、その場に膝をついてしまう。 深いトラウマを抱えた少年と、一生消えない罪悪感を背負った少女。傷を抉り合い、茨の道を進む二人が、もう一度ゼロから関係を紡ぎ直す、切なくも美しい魂の救済の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/08/10
  • 現在の作品あの日の嘘告を、北の大地で溶かすまで