あらすじ
継父からの暴力と、それを見て見ぬふりをする母親。家庭という檻の中で心身をすり減らしてきた小学六年生・氷室海は、ある日、いつにも増して激しい暴力を受け、ついに家を飛び出す。
逃げられるのなら、行き先はどこでもよかった。
追っ手から逃れ、海が駆け込んだのは取り壊し寸前の団地。そこで彼は、かつて耳にした都市伝説――決められた順番で階数ボタンを押すと異世界へ行けるという、奇妙なエレベーターの儀式を試す。
扉の向こうにあったのは、夕焼けの空と海原が果てしなく広がる、存在しないはずの階――「漂着階」だった。
そこで海は、同じように現実から逃れてきた少年・陸と出会う。誰かと一緒にいることを怖れていた海は、生まれて初めて心を許せる仲間を得ていく。
だが、漂着階は安息の地ではなかった。
夕暮れのメロディとともに、エレベーターは二人を異様な階へと呼び出していく。
このエレベーターは、いったい誰を、どこへ運ぼうとしているのか。
家に帰りたくなかった少年は、やがて苦渋の決断をすることになる。
※毎日19時頃更新予定。
※Talesでも連載しています。
※ 本作品では、一部のアイデア出しおよび本文の誤字・脱字の修正に生成AIを活用しています。