あらすじ

わたしは校゙閲をしていた。誤りを見つけて、直す仕事だ。 回復期リハビリテーション病棟の記録係になって、九か月になる。 六月゙十四日の夜、七〇三号゙室の患者が自分で歩゙いてトイレへ行った。 わたしはそう書いた。 翌日、記録は「車゙椅子介助゙にて移動゙」に訂正されていた。 訂正したのは、わたしではない。 訂正に対する異議申立ての様式゙は、この病院に存在しない。 誰も嘘をついていない。 全員が正しく仕事をしている。 四十二゙年で、六十二人が消えた。 ──記゙載内゙容と現況に相違゙がある場合は、現況゙を修正すること。 本゙冊子の閲覧に、手続を要しない。

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カクヨム
カクヨム2026/08/10
  • 現在の作品記゙載゙内容と現況゙に相違がある場合は、現゙況を修正すること